一昔前は、「英語の勉強といえば英検」というくらい、英語学習の目標にしたり英語力を証明したりするために英検が受験されていました。
それがいつからか、「英検の勉強をしても試験英語が身に付くだけで実際には役に立たない。TOEICの方が実践的なのでTOEICを受けた方がいい。」という風潮に変わってしまい、英検はすっかり影を潜めてしまった印象があります。
では、本当にTOEICは実践的で、TOEICの勉強をすると英語ペラペラになれるかというと、それは間違いです。TOEICを目標にせっせと勉強しても、英検のときと同じように試験英語が身に付くだけです。
どうしてなのか?
英検にしてもTOEICにしても、試験を目的に勉強して身に付くのは試験英語なんですね。コミュニケーションのために英語を身に付けたいなら、コミュニケーションのための勉強をしなければいけないんです。
そこを間違えると、TOEIC高得点なのに英語がぜんぜん使えないという困ったことになってしまいます。
TOEIC出題型式変更後も新公式問題集をやり続ける意味があるのか
5月からTOEICの出題形式が変更されます。それに関して相談メールをいただいたので共有したいと思います。
お世話になっております。
早速悩み相談でメールいたしました。
ご承知の通り、五月からtoeicが一部出題形式変更となります。
これに伴い今までのtoeicの新公式問題集をやり続ける意味があるのかどうか教えていただければありがたいです。
よろしくお願いいたします。
こんにちは。戸田です。
メールをありがとうございます。
まずご理解いただきたいのは、私はTOEICの専門家ではありませんし、ブログやメールマガジンでは「TOEICのために勉強しても英語を使いこなせるようにはならない」ということを繰り返し述べています。
もし●●さんが英語を勉強する目的が、英語を話したり読み書きしたりできるようになることではなく、就職のためなどにとにかくTOEICスコアアップしたいだけなら、TOEICの問題集で勉強するのは効果的ですが、そうでないならTOEICの問題集はおすすめしません。
高校や大学の受験勉強のときと同じように、筆記試験でしか役に立たない英語力が身に付くだけだからです。
英語を勉強する目的が、英語でコミュニケーションできるようになることなら、私のメール講座や以下のページの記事で説明しているような方法で勉強することをおすすめします。
しっかり勉強して英語力を伸ばせば、TOEICの問題集なんか解かなくてもTOEICのスコアは伸びます。
■TOEIC出題型式変更後も新公式問題集をやり続ける意味があるのか
では、いったいTOEICのどこが変更されるのでしょうか?以下のサイトに、何が変更されるのか説明されています。
このページを見た限り、普段からしっかりした英語力を伸ばしている人にとっては、何の違いもないような些細なことに思えます。
新形式に対応した問題集があるのであればそれをやった方がいいですが、ないのなら今までの問題集を使うしかないのではないでしょうか。
TOEICというのは、あくまで現時点の自分の英語力を調べるための物差しとして使うべきであって、TOEICスコアを伸ばすために勉強するというのは、受験生のときに試験テクニックを覚えたのと同じで、何の役にも立たないTOEIC受験テクニックが身に付くだけです。
そのことをしっかりと理解したうえで、TOEICの問題集を使って勉強するなり、TOEICの問題集を使わずにコミュニケーションのための勉強をするなりしたほうがいいです。
P.S.
なお、英会話がモリモリ上達する勉強法については
無料のメール講座で公開しています。
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