翻訳者になりたい人向けに無料で配信しているメール講座「超短期翻訳講座」の読者さんから、TOEIC/英検に関する質問をいただきました。
翻訳者になりたいと考えている方の参考になると思うので共有します。
ご相談したいことを手短に申しますと、大学受験(当時はかなりの得点源科目でした)以来本格的な英語から遠ざかっている身として(現在48歳です)、今後のセカンドキャリアとして翻訳を学び、いずれは実務翻訳をできるようになるために、そもそもの大前提として英語の基本を学びなおす必要があると思いますが、その勉強の指針としてTOEICなり英検なりを目指すのは得策でしょうか?といったことです。
ご教示いただけましたら幸甚です。
こんにちは。戸田です。
翻訳の仕事をするには文法は必須ですので、高校レベルの文法は復習しておく必要があります。
それより高度な文法は、文法書で調べながら仕事をすれば問題ありません。
TOEICや英検を目標とするのは得策かということですが、試験対策に偏らないのであればよいと思います。
というのは、翻訳の仕事を始めるときに、TOEICで900点以上あることを示せば英語力の証明になるからです。
しかし、TOEIC対策の問題集をせっせと解いて試験に解答する力を伸ばしても、翻訳の役には立ちませんし、読解力アップにもそれほど貢献してくれません。
また、翻訳者になるのにTOEICや英検は必須ではありません。あくまで、英語力の参考程度です。
高校のときに文法が得意であったのであれば、私がおすすめするのは、まず高校レベルの文法を短期集中で復習してから、翻訳の勉強を始めることです。
翻訳の勉強のために英文をたくさん読んでいると読解力が伸びるので、自然とTOEICもスコアアップします。
もちろん、TOEICによく出る単語を覚えたり、リスニングの練習をしたりということも必要になります。
それらは、翻訳の勉強と並行して行います。
TOEICや英検は、それらのスコアアップを目標とするのではなく、勉強した結果、どれくらい実力アップしたかを知るための目安と考えて勉強すれば、とても役に立つと思います。
以上が私が考える最短で翻訳者に近づくための方法です。
P.S.
なお、英会話がモリモリ上達する勉強法については
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