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格闘技に興味がなくても
K-1グランプリは知っていると思います。
毎年、年末にやっていた
キックボクシングの大会です。
もうずいぶん前に聞いたことですが
そのチャンピオンだったピーター・アーツという選手は、
1日の練習時間は2時間程度だそうです。
おそらく2時間の練習に加えて
走り込みをやっているとは思います。
でも、1日2時間程度の練習で
世界チャンピオンの地位を維持し続けるなんて
どういうことだ?
と不思議でした。
「1日30分の勉強で英語ペラペラ」
的な秘密の練習法でもあるのかと思いました。
量より質
実際には、練習時間が短くても強いのは
質の高い練習をしているからです。
たったの2時間に
濃度の高い練習がギュッと詰まっている。
ムダな練習、ムダな時間は一切なし。
だから、たった2時間の練習でも
トップを維持できるのです。
でも、ピーター・アーツでも
最初から質の高い練習ができたかというと
そうではないはずです。
初心者のうちは、
力の入れどころが分からないので
ムダな練習をたくさんしてしまったはず。
ガムシャラに練習している状態。
つまり、量稽古です。
量稽古をガムシャラに練習しているうちに
自分にとって何が大切で、
何が大切でないのか分かってくるので
ムダな部分を削ることができるわけです。
英語の量稽古
これは英語の勉強でも同じです。
誰でも、最初から質の高い勉強を
短時間にしたいと考えます。
でも、最初は力の入れどころが分からないので
なかなか質を高めることができません。
やはり、最初のうちはムダを覚悟で
ある程度は量稽古をする。
そして、経験を通じて
力の入れどころや、自分に必要な部分を
見つけ出していく。
そういう部分が必要です。
たとえば、リスニングの練習。
少しだけリスニング教材を聞くだけで
ネイティブの英語を聞き取れるようになりたいけれど
現実には、そうはいきません。
やはり最初は、ある程度
リスニング教材を聞きまくることが必要です。
そして、あるレベルにくると、
力の入れどころが分かってくるので
少しずつムダな部分を削ることができるわけです。
最初から要領よく勉強したい。
そう思うのは当然ですし、そうするべきです。
でも、要領よくできるようになるには
ある程度の量稽古も必要です。
P.S.
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-戸田亮
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編集後記
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