正社員として、英語を使う仕事に復帰したいと考えられている女性からメールをいただきました。
かなり熱心に勉強されているようですが、なかなか上達を実感できなくて悩まれているようです。
現在の勉強に加えて、何をするべきかを回答しましたので共有します。
時間をかけているのに英語ができないです。
現在TOEIC 650点です。
やっとここまできたというのが実感です。主婦で派遣社員です。
こま切れ時間をふくめ、勉強時間は平日6時間弱です。休日は家族がいるので、多くても5時間くらいでしょう。
公式問題集、単語帳、実践ビジネス英語、そしてテキストを使わずにラジオ英会話を文字を見ないで、オーバーラッピングしています。
また、車通勤中にキクタン英検準1級をオーバーラッピングしています。
決定的にできてないのが音読です。これさえクリアできれば、もう少し点数が上がるかもしれませんが。
最終的には、正社員として、英語をつかった仕事に復帰したいと思っています。
貿易業務に長年従事していますが、年齢的なこともあり、派遣に甘んじています。
※オーバーラッピング
英語の音声に自分の声を重ねて音読すること。
■以下のとおりお返事しました。
1位置6時間も勉強できるのは、すばらしいですね。
時間が取れる人でも、6時間もやる気を維持できる人は少ないと思いますよ。
それだけ頑張れるなら、きっと目標達成できます。
時間をかけているわりに進歩していないと感じられているようですが、誰でも同じように感じているので気にしなくてもいいと思います。
1日30分聞き流したら1か月でペラペラになったというような人は、英会話教材の宣伝の中にしか存在しませんので、そんな人と比べてガッカリする必要はありません。
なお、音読については、長時間するのはかなり重労働なので、1日10分程度でもいいので時間を決めて実践されるといいと思います。
■試験英語で終わらないために
今行われている勉強方法では、TOEICスコアを上げるための効果はありますが、自分で英語を話せるようになるための練習が欠けているようです。
英会話というのは、勉強を続けてTOEICで高得点を取れるようになれば、英会話も自動的に身に付くというものではありません。
勉強を続けてTOEICで900点以上を取れるようになっても、英会話の練習をしていなければ英語を話せるようにならないのです。
TOEICはあくまで、高校入試や大学入試と同じように試験英語の一種と考えてください。
筆記試験で高得点を取っても、英会話スキルは伸びません。
英語の勉強を続けてTOEICで高得点を取れるようになり、正社員として入社したときに、TOEICスコアは高いのに英語をぜんぜん話せないというのでは、とても困ったことになってしまいます。
ですので、今の勉強に、英語を話すための練習を加えることをおすすめします。
■英語を話すための練習とは?
効果が高くて一人でできる英語を話すための練習は瞬間英作文です。
瞬間英作文というのは、日本語文を見て、すぐに英語で言う練習を繰り返すことです。
たとえば、「彼女の企画はとてもいいと思います。」という日本語文を見て、すぐに「I think her plan is very good.」のように英語で言います。
テキスト教材だけでなく、オーディオ教材を使って練習するとさらに効果的です。
■英会話は相手がいてなんぼ
英会話というのは人間と英語で話すことなので、最終的には人間を相手に話すことが必要になります。
でも、ぜんぜん英語を話せない状態で英会話スクールに行くなどして外国人と話す機会を作っても、何も話せないまま時間が過ぎていくというのがお決まりパターンです。
ですので、まずは瞬間英作文で十分に練習してから、人間を相手に練習するというのがおすすめの順序です。
以下の記事も参考にしてください。
P.S.
なお、英会話がモリモリ上達する勉強法については
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