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先日、大学の友人に久しぶりに会いました。
私は外国語大学を卒業して翻訳の仕事をしているので、
もう何十年も専門分野にどっぷり使っているという感じです。
でも、大学の友達で英語を使う仕事をしているのは、ほんのごく一部です。
金融関係の仕事をしている友人や、
ホテルで働いている友人、
会社で人事をしている友人、
バンドマンから作曲家になった友人など、さまざまです。
金融機関で働いている友人は、
仕事の将来性に危機感を感じていました。
リストラとか何とかどころではないのです。
金融関係の法律が変わったら、
会社が存在できなくなるそうです。
そして、数年後には間違いなく法律が変えられるというのです。
彼が働いている会社では、
法律が変わった後も会社を存続するために
別の事業を始めるような予定はないらしく
「はい、これまでよ。」
とお終いだそうです。
なんといっても、社員6人という零細企業だし、
社長は引退してもいい高齢なのです。
友人は、38歳なので5年後には43歳。
43歳になったときに会社がなくなったら、
どうやって家族を養っていくのか？
40歳になって再就職といっても
なかなか難しいですよね。
そんなわけで、
不安でいっぱいなわけです。
だから、会社がなくなる前に、
何か技術を身に付けて、次の仕事に備えようとしています。
私の親の世代、つまり、今、定年を迎えようとしている世代の人にとっては、
会社に就職するということは、
定年退職するまでその会社で働くということを意味していました。
転職するなんていうのはガマンのないダメな行為だと見なされたし、
年功序列があるので年齢とともに給料が上がるので
新しい会社に転職するよりも、同じ会社に居座った方が得でした。
そんな世代の親に育てられた私たちは、
会社に就職し、その会社で定年まで勤勉に働くことが
幸せな人生だと教育されました。
でも、今は年功序列という制度がなくなり、
給料は実力で決められるようになりました。
だから、同じ会社で働き続けても給料が上がる保証はありません。
しかも、会社の業績が悪くなったらリストラをされるし
景気が悪化して会社が倒産したら収入ゼロになります。
そんなときに、何の技術も持っていなかったら、
仕事がなくて路頭に迷うことになります。
家族を抱えて収入ゼロは恐怖です。
そんな最悪の事態に備えて、
あなたは、どれくらい自己投資する準備がありますか？
ひょっとしたら、会社勤めを長年している人には
「自己投資」という考え方自体がないかもしれませんね。
入社したときには上司が指導してくるし、
会社の新人研修もあるからです。
会社がお金を払ってくれて、自分には給料までくれる。
そんな幸せな環境で勉強できるんだから
自分の身銭を切って勉強しようという考えは
ないかもしれません。
それに、仕事の出来が悪くても、
「君、明日から会社にこなくていいよ。」
などと言われて収入が途絶えることはありません。
でも、会社という後ろ盾がなくなったときに、
自分の力だけを頼りに生計を立てるためには
自己投資は絶対に必要です。
再就職を有利にしたり、
会社から独立して仕事をするときに役に立つ技術や知識を
身に付ける必要があるからです。
まだ二十代なら、特別な技術を持っていなくても
それほど再就職は難しくないかもしれません。
でも、三十代になって再就職をするなら
何らかの技術が必要になります。
何の技術もない「おっさん」にゼロから仕事を教えるほど余裕のある会社は
ほとんどないからです。
今、あなたが働いている会社が、あなたの価値を高く評価しているなら
しばらくはリストラされる危険はないでしょう。
業績が悪化したりして仮にリストラされても、
価値のある技術を持っていれば
別の会社に条件のいい会社で再就職することもできます。
独立することも可能でしょう。
そのような価値のある技術・知識を身に付けるには、
自己投資をして自分を育てることが絶対に必要です。
他の人より高い評価を受けるには、
他の人より価値の高い技術が必要があるからです。
他の人と同じことをしていては
価値のある技術を身に付けるにはできません。
自己投資をして
他の人より勉強するしかありません。
私の場合は、英語を身に付けるために
数百万円を投資しました。
正しい勉強方法が分からなかったので
教材を買って勉強したり
留学をしたり、個別レッスンを受けたりと
試行錯誤をしていたからです。
さらに、翻訳の技術を身に付けるために
通信教育を受けたり、スクールに行ったりして
数十万円を投資しました。
今は、専門書や情報誌を買って勉強するために
毎月、数万円を投資しています。
毎月、数万円を勉強に使っている会社員は
ほとんどいないはずです。
でも、投資した以上の見返りがありますし、
投資を止めると競争に負けるので止められません。
正しく自己投資をして技術を身に付けると
投資した以上になって戻ってきます。
そして、身に付けた技術は一生使えます。
あなたは、英語という技術を身に付けるのに、
私のように数百万円も使う必要はありません。
私がメール講座で公開している方法で勉強すれば、
もっと安く効率的に英語を身に付けることができるからです。
しかし、英語教材などを買うには、
どうしてもお金がかかります。
しかも、教材を買うお金は会社のお金などではなく、
自分のお小遣いから払う必要があります。
買うべきか、買わないべきか迷うこともあるでしょう。
でも、他人のお金で勉強するのと、自分のお金で勉強するのでは
真剣さがまったく違います。
自分のお金を出していない会社の研修などは、
真剣に勉強する気になれないですよね。
「早く終わらないかな・・・」
と思うだけ。
自分のお金で勉強をするなら
お金が無駄にならないように必死になりますよ。
あなたは、数年後の自分と家族のために、
いくら自己投資をする準備があるでしょうか？
新しい靴を買ったり、同僚と飲み会に行ったりして使うお金を少し節約して
5年後のために自己投資する勇気はあるでしょうか。
それとも、いつまでも行動せずにいて
5年後も今と同じ状態が続いていることを
祈っていたほうがいいですか？
■ 編集後記
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