「やさしい日本語」って知っていますか?
「やさしい日本語」というのは日本に来ている外国人向けに分かりやすく作り直した日本語のことです。
たとえば、災害のときに「火の元の安全を確認してください 」の代わりに「ガスの火を消してください 」と言ったり、「この出口を使用して避難してください 」の代わりに「ここから出てください」と言ったりします。
難しい言葉を避けてシンプルな表現を使うことで、日本語が得意でない外国人でも理解度がうんと上がります。
もちろん、緊急事態のときだけでなく、観光客を相手にも役に立ちます。
「京都で一番景色が綺麗な場所ですので、必ず写真を撮ってください」は理解できなくても「カメラ、一番キレイ」なら理解できる人が多いわけですね。
考えてみると、アメリカには世界中からいろんな言葉を話す人が集まっていますよね。
英語を話せない人も大勢います。
それにもかかわらず、買い物に行っても銀行に行っても警察に行っても、ほぼ英語でしか対応してくれません。
でも、英語を話せない人でも問題なく生活できているわけですよ。
その理由は、外国人に対応する機会の多い人は「やさしい英語」を使ってくれているからではないかと思います。
私たちも、外国人に話しかけられたときにパニックになるのではなく、堂々と「やさしい日本語」で対応するのが正解なのではないかと思います。