ブラックフライデー
ブラックフライデーという日のことをご存知でしょうか。最近はニュースで取り上げられることもあります。アメリカのショッピングが盛り上がる1日、ブラックフライデーについてご紹介します。

ブラックフライデーとはいつのこと

ブラックフライデーとは、感謝祭(Thanksgiving Day)の次の日の名前です。感謝祭は、アメリカでは毎年11月の第4木曜日と決まっています。ですので、次の日は必ず金曜日。この日をブラックフライデーと呼びます。

この日は、50州の内24州で休日となっています。

なぜ黒い金曜日なのか

この日がブラックフライデーと呼ばれる理由はいくつか説があるようですが、ここでは2つ紹介します。

1つは、感謝祭の次の日は道路が黒くなったから、という説です。感謝祭というのは、伝統的に家族が集まって祝う日です。ですから、多くの人が帰省することになります。アメリカは車社会ですから、車で実家まで帰る人も少なくありません。そのため、感謝祭の次の日は、道路がタイヤや排気ガスのせいで真っ黒になり、そこからブラックフライデーと名付けられたそうです。

2つ目は、感謝祭の終わりと同時にクリスマスシーズンが始まることと関係しています。アメリカでクリスマスというと、家族や友人とプレゼントを贈り合うので、メーカーや小売店にとってはまさに掻き入れどきとなります。小さな小売店は、感謝祭の翌日の金曜日から帳簿が黒字化するように願った、ということからブラックフライデーと呼ばれるようになったそうです。

クリスマスショッピングスタートの日

オモチャのサンタクロース

2つ目の理由に象徴されるように、アメリカでは感謝祭が終われば本格的にクリスマスムードが高まります。そんな中、感謝祭の次の日に特別セールが開催されるようになり、今や全国的なイベントとなりました。

ブラックフライデーとその次の土日は、どこのショッピングモールに行っても特別セールを開催しています。

店によっては、金曜日から土曜日の朝までぶっ通しで営業しセールをやっているところもあれば、木曜の夜中からセールを始めるところもあります。また、最初の何人かに特別な割引やグッズを進呈するなど、どこも買い物客を獲得するため様々な戦略を取っています。

人気店には長蛇の列ができ、まさに争奪戦が繰り広げられます。

WalmartやBestBuyなどは、普段から安い商品がさらに安くなるため、本当に多くの人が集まるようです。

ブラックフライデーのクレイジーなエピソード

当日セールを行っている店では、多くの人が殺到するため、いろいろなトラブルが起こりやすくなります。

例えば、

  1. 買い物客がバックヤードにまで入ってくる
  2. 殴り合いの奪い合いが起こる
  3. 無理やり万引きしようとする人も
  4. ペッパースプレー(顔にかけられるとヒリヒリして痛いスプレー)を使って目的の商品を取ろうとする
  5. 客と揉み合い、店員や警備員が怪我をしてしまう

などです。

あまりの混雑に気分が悪くなる人もいるようですが、救急車を呼んでも隊員が駆けつけるまでも大変なんだとか。

私も、Walmartに覗きに行ったことがありますが、パトカーが何台も止まっていて、警官の方が入り口や駐車場に立っていました。これは、不測の事態に備えて、あらかじめ警官を配備していたのですね。

オンラインショッピングはサイバーマンデー

コンピュータと鍵

ブラックフライデーの次の月曜日は、サイバーマンデーと呼ばれます。これは、感謝祭が終わった週明けに、オンラインショッピングが急増することを受けて、2005年に名付けられました。

今は、サイバーマンデーはオンラインショッピングのキャンペーンの名称となっています。

アマゾンのようなショッピングサイトが、この日を皮切りに特別セールを行い、日替わりで目玉商品を出し、ショッピングを促します。日本ではアマゾンジャパンが、12月第2月曜日を日本版サイバーマンデーとして申請し、認定されています。

ブラックフライデーに反対する人々も

このブラックフライデーの流れは、一部の人々は好ましく思っていません。そのため、ブラックフライデーその日を「無買日」として祝う人もいます。このような人たちは、消費主義の社会に異を唱えるため、この日は何も買わないそうです。

ちなみに、この無買日は国によって設定されている日が違います。アメリカはブラックフライデーの日ですが、日本やヨーロッパなどでは11月の最終土曜日となっています。

無買日の活動自体はそこまで組織だったものではなく、大きな抗議活動などは行っていないようですが、果たしてこれから大きな動きになるのでしょうか。

それでも、一番物が売れるのは・・・?

クリスマスの夜

実は、これだけ盛り上がるブラックフライデーでも、年間で一番物が売れる日ではないそうです。もっともアメリカ人がショッピングにお金を使う日は、クリスマス前日です。クリスマスの駆け込み需要といったところでしょうか。アメリカ人のクリスマスにかける情熱の強さが見て取れますね。

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