アメリカには、日本にはない様々な文化があります。中には、日本人から見ると変なものもありますが、私たちも見習いたい文化も多くあります。今回は、アメリカの素敵な文化をご紹介します。
殺処分されるペットが少ない理由
日本では、多くのペットが殺処分されていると聞きます。それでも、最近は殺処分数が少なくなってきて、保護されたペットは飼い主に返還したり、別の飼い主に譲渡したりしています。実は、アメリカでも同じで、保護されるペットが本当に多いのです。
ペットの保護についてはヨーロッパの方が進んでいて、ドイツは殺処分数がゼロだと言います。イギリスも1万頭以下だそうです。
さて、日本とアメリカの保護ペットの扱いで大きく違うところは、保護されたペットのうち、何%が処分されるのかという点です。
日本は、平成26年度で67.1%の保護されたペットが殺処分されました(環境省)。
アメリカでは、犬は31%、猫は41%が殺処分されているということです(動物愛護団体ASPCA)。この差はどこから来るのでしょう?
私が見たのは、ペットショップでの積極的な譲渡会開催でした。
あるペットショップでは、売り上げの一部を寄付として集め、保護されたペットに次の飼い主を見つけるサービスを行っているのです。
ほぼ毎週末、譲渡会が開催され、ペットを譲り受けたい人はペットショップに見に行くことができます。
ペットショップでは、地元の愛護団体の人が飼い主候補に面接をします。そして、その人が飼い主としてきちんと責任を果たせるか確認します。必要であれば、家まで行って飼育環境を確認するそうです。
保護されたペットは、ペットショップが避妊手術を手配します。また、避妊手術を奨励する取り組みもしています。
このように、民間の団体から社会を良くしようという取り組みがあり、それが地元の人々のサポートを受けて大きなビジネスとなっているのです。
2015年、アリゾナ州フェニックスでは、ペットショップで販売する犬は、保護シェルターなどの保護施設にいる犬のみ、という法律が制定されました。アメリカではこのような法律を持つ都市が約60あるといいます。
日本でも、このような取り組みはすでに始まっていると聞きます。この動きがもっともっと広がって欲しいと思います。
日本の20歳はアメリカの40歳?
アメリカンドリームという言い方はもうあまりしませんが、それでも、アメリカ人は自分の可能性を強く信じていると思います。
努力をすれば自分の夢は必ず叶うと信じていて、その努力を怠りません。
業界によって差はあるでしょうが、アメリカ人はあまり休日を取らないことでも知られています。
また、かなり楽観主義者で、人生に希望を強く持っている人が多くいます。
日本では22歳で大学を卒業してその後は仕事をするだけです。
20代前半で、人生が決まってしまうという印象すらあります。
でも、アメリカの大学に行くと、30代、40代の人が大勢います。
そして、将来、こんな仕事をしたい、なんてことを話しています。
まるで、日本の20歳がアメリカでは40歳に相当するかのようです。
私は、28歳のときに「日本に帰ってから、どうしたらいいか心配だ。」という話をアメリカ人にしたところ「何を言ってんの?アキラは『 fresh out of school 』(学校を出たばかり)じゃないか」と言われてしまいました。
悩んでいたときに、かなり勇気づけられた一言です。
アメリカ人が寄付好きな理由
アメリカでは、寄付の文化があります。
チャリティイベントは多く開催されますし、寄付で成り立っている小売店などもあります。
アメリカのすごいところは、政府の政策などでこのような寄付をしているわけではなく、純粋に個人の意向で寄付が行なわれているということです。
チャリティの対象はさまざまで、他国の援助にお金を出す人もいれば、母校の援助にお金を出す人もいます。
2011年には、最近の不況で財布の紐をしめざるをえない状況にもかかわらず、アメリカ人の個人の寄付の額はほとんど変わらなかったという報道もありました。
アメリカの資本主義とは一見矛盾するような、寄付文化が強く根付いているのです。
もっともこれは、アメリカでは慈善事業に寄付をすると税金の控除を受けられるという法的な背景があるのですが・・・
健康の二極化
アメリカには、健康オタクがかなりいます。スーパーに行くと、オーガニック野菜がずらりと並んでおり、玄米やキノア、全粒粉など穀物の種類も豊富です。
「グルテンフリー」や「オメガ3脂肪酸」などの謳い文句も様々。
アメリカの面白いところは、炭水化物と脂質の塊のような商品の横に、こういうものも同じくらい幅を利かせて置いてあるところです。
また、街を見渡せば、あらゆるところにジムがあり、テニスコートがあり、プールがあります。そして黙々とランニングをしたり、サイクリングを楽しんだりする人々がいます。
日本では見かけないほど太った肥満体のアメリカ人がいる一方、ものすごく健康意識の高いアメリカ人がいるわけですね。
健康意識の二極化が最も進んだ国と言えるのではないでしょうか。
お酒好きは注目、アメリカのクラフトビール
少し前までは、アメリカというとバドワイザーのような薄めのビールというイメージがありましたが、最近、クラフトビールがビール好きの間で注目を浴びているそうです。
アメリカではいたるところにマイクロブリュワリー(小規模な醸造所)があり、特に、アメリカンインディアンペールエールという苦味とホップ感の強いビールが有名です。
日本では、ピルスナーというラガーの一種がメインですが、アメリカではラガーもエールも作られていて、種類が豊富です。
アメリカのバーに行くと、ドラフトビールは試飲できますので、お好きな方はどんどん試してお好きなビールを見つけてみてください!
まとめ
アメリカ人には、動物愛護やチャリティーの精神など、日本人が見習うべき文化がたくさんあります。
中には「なだそりゃ?」と思うような変な文化もありますが、いいところはどんどん取り入れていきたいものですね。
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