「英語のスピードについていけません。
どうしたらいいですか。」
という相談メールをいただくことがよくあります。
特に外国人と話をする機会がある人からの相談が多く
「とりあえず分かったフリをしています。」
という残念な対応をしている方がほとんどのようです。
(私も経験がありますが(汗))
こういう相談をされる方は、
リスニングの練習をしていないわけはなく
しっかりと練習しているのに上達しないというんですね。
しかも、オーディオ聞き流しのような効果の少ない練習でなく
シャドーイングをするなど効果の高い練習をしている
それでも上達しないから悩ましいわけです。
私も同じ経験をしたので、じれったい気持ちがよく分かります。
私もリスニングにはずいぶん苦しみました。
私は、ろくに英語を話せもしなかったのに
アメリカのある会社で朝から晩まで
電話番をしていたことがあります。
電話のベルが鳴るのがどれほど恐ろしかったことか。。。
■ リスニングを練習しても上達しない意外な理由
集中して練習してもリスニングが上達しない理由の1つは
単語力が十分でないということがあります。
通訳の世界でよく言われることですが
「知らない単語は聞こえない」
んですね。
これって日本語でも同じですよね。
テレビを見ていて、賢い顔をしたコメンテーターが
難しい言葉を使ったら聞き取れないことがあると思います。
「えっ、今なんて言うたん。」
私の妻などは、しょっちゅう聞いてきます。
英語でも同じで、「知らない単語は聞き取れない」んです。
■知っている単語でも聞き取れない
「いやいや、戸田さん。
私、これでもかなりの語彙力ありますよ。」
と自信のある人は思うかもしれませんが
スペルと意味をしっているだけでは
その単語を聞き取れるようにはなりません。
大切なのは発音を耳で覚えていること。
しかも、単語の発音を単独で覚えていても
英会話のときには聞き取れないことが多いんです。
なぜかというと、
英単語は、単独で発音するときと
文の中で発音するときとでは、発音が違うから。
たとえば、
「 Stop 」という単語は誰でも知っていると思います。
でも、この単語を「ストップ」と覚えていても
「 Stop it ! 」
のような文の中では聞き取れません。
なぜなら、「 stop 」の後ろに「 it 」が続くと
「ストップ」ではなく「スターピッ」のように音が変わるからです。
だから、単語を単独で覚えても
文章の中で使われたら聞き取れない。
つまり、英会話で聞き取れるように単語を覚えるときには
文の中に入れて単語の発音を覚える必要があるということ。
■リスニング力が伸びなくて悩んでいるなら
ひたすらオーディオを聞いても伸びないなら
単語力を鍛えて
「聞き取れる単語を増やすこと」
が解決策になるかもしれません。
今まで聞き取れなかった単語を聞き取れるようになると
当然、リスニングが上達します。
リスニング力を伸ばすために
単語力を鍛える。
スポーツに例えるなら
より高度なテクニックを使いこなすため
基礎的なテクニックをしっかりと身につける。
それに似ていると思います。
なお、英会話で役立つ単語の覚え方のポイントはこちらです。
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