こんにちは。戸田です。

「のぶせり」って何のことか知っていますか?

先日、妻のナオといっしょに
黒澤明の「七人の侍」をテレビで見ました。

その中で、百姓の娘と若い侍が
恋に落ちてしまうシーンがあるんですね。

でも、身分の違いがあるから
侍が百姓娘と結婚する可能性はゼロ。

つまり、ヤリニゲってことになるわけです。

それを知った娘の父親が

「娘をキズモノにされた。」

と激怒。

たぶん、江戸時代には
キズモノの女性は、
結婚相手を見つけるのが難しかったんでしょう。

で、いつまでも嘆いている父親を見て
他の百姓が

「まあ、のぶせり に持って行かれるよりはマシだろ。」

と励まします。

そのとき、妻のナオが

「ん?今、何て言うたん?」

と聞いてきました。

「のぶせり」を聞き取れなかったんですね。

「のぶせり」というのは漢字では

「野伏せり」
「野臥せり」

と書きます。

つまり、山野にひそむ強盗、山賊のこと。

私は時代劇が好きで小説もよく読むので
「野伏せり」を知っていました。

だから、すっと聞き取って理解できました。

でも、ナオは「野伏せり」という言葉を知らなかったので
聞き取れなかったわけです。

■ 「知らない単語は聞こえない」

考え込む外国人女性

日本語でも、「野伏せり」みたいな
知らない単語は聞き取れません。

当然、英語でも
知らない単語は聞き取れません。

つまり、知らない単語が多いほど
英語の聞き取りができないってこと。

逆に言うと、単語をたくさん知っているほど
リスニングは簡単になってきます。

「ん?今、何て言ったのかな?」

と、つまずく回数も減ってきます。

つまり、

単語力を付けることで
リスニング力も上がります。

■ 英会話で使える実践的な単語の覚え方

リスニング
いくらオーディオ教材でリスニングを練習しても知らない単語は聞き取れない

リスニングのときに、すっと理解できて
英会話のときに使いこなせるようになるには
いくつかのポイントがあります。

英会話で使える実践的な単語の覚え方の1つ目は、
単語だけでなく文ごと覚えるということ。

そうすることで
記憶への定着度が高くなります。

大人の脳は、子供と違って
棒暗記するような作業が苦手なんですね。

それより、ストーリー性のあることや
すでに知っていることに関連づけて覚える方が得意です。

だから、単語だけ覚えるより、
文ごと覚える方が記憶に残るのです。

また、単語だけ覚えても
使い方が分からなければ役に立ちません。

特に動詞はそうですね。

「前後にどんな単語が来るのか?」

「どんな状況で使うのか?」

も覚えておいて、初めて役に立ちます。

たとえば「野伏せり」だったら

「bandit」(山賊)

という単語だけ覚えるのではなく

Bandits robbed the travelers.

(山賊が旅人を襲った。)

と覚えておきます。

覚えることが多くなるので大変そうに思えますが
こうやって覚えておくほうが記憶に残ります。

また、

Bandits robbed the Japanese travelers.

(強盗が日本人の旅行者を襲った。)

のように少し変えるだけで
英会話のときに使うことができます。

単語だけ覚えたのでは
こんなふうに使いこなせないですよね。

では次回は「英会話で使える実践的な単語の覚え方」の2つ目についてお話しします。

今日は以上です。

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