有名な英語教材を使って聞き取りを練習しても
リスニングってなかなか上達しないですよね。

どうしてだか分かりますか?

前回の記事では、以下のことをお伝えしました。

  1. がむしゃらに英語のシャワーを浴び続けていてもリスニングは上達しない。
  2. 努力と根性で頑張っても、頑張りに見合うだけの成果は得られない。
  3. 子供と大人では脳の柔軟性が違うから、大人は大人の勉強法が必要

前回の記事はこちら↓
⇒ 英語のリスニング勉強法。有名なあの方法では失敗する根本的な理由

そして今回は、

「どうしてリスニングが上達しないのか」

「どうしてネイティブの英語を聞き取れないのか」

ということをお話しします。

■ どうして英語の聞き取りが上達しないのか

人によってはテキスト教材を読んでばかりで
オーディオを使った勉強をほとんどせずに

「リスニングが苦手です。」

なんてことを言う人がいますが
そういう人は論外です。

練習してないのだから
聞き取りできなくて当然です。

ここでは、きちんとリスニングの練習をしているはずなのに
英語を聞き取れるようにならない、という人が前提です。

では、練習しているのにリスニングをが上達しない理由ですが
以下の理由が考えられます。

  1. 単語を知らないから
  2. 英語のスピードに理解がついて行けないから
  3. そもそも、そんな風に言っていないから
  4. 音の変化を知らないから

1つ一つ説明しましょう。

▼単語を知らないから

妻のナオといっしょにテレビを見ていると、

「えっ、今なんて言うたん?」

と聞かれることがよくあります。

ほとんどの場合、ナオが聞き取れていないのは
二字熟語です。

私は本を読むのが好きだし、
そもそも文章を書くのが仕事なので
日常会話ではあまり使われない言葉を聞いても
たいていはすぐに意味が分かります。

でもナオは、本を読むことに時間を使うくらいなら
しゃべりまくったほうがいい、という人生なので
語彙力があまり豊富じゃないんですね。

だから、珍しい言葉を聞いたときに聞き取れません。

これと同じことが英語でも言えます。

「知らない単語は、聞き取れない」

ということです。

相手が使う言葉を知らなければ聞き取りできないのは当然なので
ネイティブの英語を聞き取れるようになるには
ある程度の語彙力が必要になります。

しかも、スペルと意味だけ知っていても聞き取れないので
発音を耳で覚える必要があります。

▼英語のスピードに理解がついて行けないから

英語を聞いたときに、日本語に翻訳しなくても理解できれば
ネイティブの速い英語でも難なく聞き取れます。

たとえば、単語レベルで言うなら
「 candidate 」という単語を聞いたときに

「キャンディデートって何だっけ。
そうそう、候補者って意味だな。」

と考えていたのでは、考えているうちに話がどんどん進むので
会話について行けなくなりますよね。

次に、文レベルで言うなら

Look at the dog running over there.

という言葉を聞いたとき
学校で習った文法どおりに

「向こうを走っている犬を見てください。」

のように、後ろから前に戻りながら
日本語に訳して理解していたのでは
英語のスピードについて行けません。

「Look at the dog」

という部分を聞いたとたんに

「犬を見てください」

と理解して

「running over there」

を聞いたときに

「向こうを走っている」

と理解する。

そんなふうに、英語の順序で理解しなければ
英語のスピードについて行けないわけです。

▼そもそも、そんな風に言っていないから

これを知らないとぜったいに英語は聞き取れません。

たとえば、「 going to 」は日常会話では
「 gonna 」と言うことがありますし
「 want to 」は「 wanna 」と言うことがあります。

こんなふうに、文章で書くときと会話で使うときでは
別の言葉が使われることがあります。

こういう言葉の違いを知らなければ
そもそも聞き取れるわけがないのです。

▼音の変化を知らないから

「親王」ってどう発音するか知っていますか?

「親」は「しん」で、「王」は「おう」ですが
続けて読むと「しんおう」ではなく「しんのう」ですよね。

ローマ字で書くと「 shin ou 」なので
「 n 」と「 o 」がくっついて「の」という音に変化するわけです。

日本語と比べて、英語ではこういう変化が頻繁に起こります。

たとえば、先ほどの文で

「 Look at 」

という部分がありましたが

ネイティブは「ルック アット」のようには発音せず
「ルッカッ」のように「 k 」と「 a 」をつなげてしまいます。

こういう音の変化が文のあちこちで発生するから
単語1つ一つの発音をしっていても
英会話で使われたときには聞き取れません。

■ 原因を1つずつ解決するのがリスニング上達の秘訣

ここまでお話ししたように、リスニングが上達しない原因には、
以下の4つがあります。

  1. 単語を知らないから
  2. 英語のスピードに理解がついて行けないから
  3. そもそも、そんな風に言っていないから
  4. 音の変化を知らないから

ネイティブの英語を聞き取れるようになるには
この4つのどれか1つを解決すればいいというものではなく
4つすべてを解決する必要があるんですね。

そのためには、がむしゃらに英語のシャワーを浴び続けたり
努力と根性で頑張ったりするのではなく
正しい方法で練習することが大切になってきます。

どのように練習すればいいかは、下のページで説明します。
⇒ 英語のシャワーはもう古い!リスニング力を確実に鍛える方法

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