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前回に続いて、海外ドラマや映画を見ても、
英会話はあまり上達しない理由についてお話します。
英語力が伸びない理由その２
英語のリスニングよりも、映像にばかり集中してしまうから。
人間が外から取り込む情報の９０パーセント以上は、
目から取り入れる「視覚情報」だと言われています。
つまり、目を開いているかぎり、
意識していなくても目からドンドン情報が入ってくるわけです。
自分では聞くことに集中しているつもりでも、
実際には、ほどんどの情報が目から入ってきています。
目を開けているだけでも情報は入って来るからです。
映画や海外ドラマを見ているときも、
台詞を聞き取ることに集中しているつもりでも、
目から大量の情報が飛び込んできます。
そして、無意識のうちにストーリーや
台詞を想像してしまいます。
「いや、私はリスニングに集中している！」
と言ってみても、
目から入ってくる情報を止まりません。
そして、見ることばかりに意識が向いてしまい
英語を聞き取ることは二の次になってしまいます。
英語力が伸びない理由その３
ある程度は会話を聞き取れるリスニング力がなければ、
雑音を聞いているのと変わらないから。
ある程度の英語力があれば、
リスニングの練習をしながら
会話の表現力を伸ばすことができます。
でも、ネイティブの自然な英会話を
ぜんぜん聞き取れないレベルの英語初心者なら、
いくら映画やドラマの英語を聞いても効果はありません。
その理由は、ぜんぜん聞き取れない英語の会話を聞いていても、
あなたの脳は、それを言葉として認識できないからです。
つまり、英語の台詞を聞いても
あなたの脳はそれを雑音として聞き流してしまいます。
海外の音楽を毎日聴いている
高校生のことを考えてみてください。
毎日、何時間も英語の音楽聞いているのに
英語力はぜんぜん伸びていないですよね。
聞き取れない英語、理解できない英語を
いくら聞き続けても英語力は伸びないのですよ。
それじゃあ、どうして通訳の人は
海外の映画やドラマを見て英語力が伸びたのでしょうか？
その理由は、その人たちは最初から高い英語力を持っていたからです。
つまり、あるていどは洋画や海外ドラマの台詞を聞き取れるレベルにあったから
ネイティブの自然を聞き取って身に付けることができたわけです。
だから、ある程度の英語力がある中級者にとっては
効果的な勉強方法です。
でも、英語初心者には効果が低い（ない？）方法です。
■ 編集後記
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