書店に行くと、たくさんの英会話フレーズの教材が売られています。
旅行用の英会話フレーズ集やビジネス用の英会話フレーズ集、
日常英会話用のフレーズ集など、ものすごい数の教材があります。
これだけ英会話フレーズ集がたくさん出版されているということは、
「英会話を身に付けるのに、さぞかし役に立つのだろう」と思ったらそれは間違いです。
英会話フレーズを暗記しても英会話はできるようになりません。
ここでは、その理由3点をお話しします。
理由1:英会話フレーズは応用が利かない
英会話フレーズをそのまま暗記しても
覚えたとおりのことしか言うことができません。
本当は、覚えた英文の単語を入れ替えるだけで
いろいろなことを言えるようになるんですよ。
でも、フレーズをそのまま覚えるだけだと
単語を入れ替えながらいろいろなことを話すという
応用がぜんぜんできなくなってしまいます。
海外旅行に行ったときに
ホテルにチェックインするときの会話みたいに
決まり切った台詞を言うだけなら問題ありません。
でも、少し違うことを言いたいと思ってもぜんぜん言えません。
理由2:英会話フレーズ教材のとおりに会話は進まない
会話をしているときって、相手が何を言うかは分かりませんよね。
だから、決まり切った英会話フレーズをそのまま覚えていても
会話をしているときに役に立つことは、ほとんどありません。
“What’s up?(調子どう?)”
“Not bad.(悪くないよ)”
とか
“No kidding!(冗談でしょう)”
みたいな、100パーセントお決まりのフレーズは役に立ちます。
でも、英会話フレーズの本に載っているような会話文をそのまま覚えても
実際の会話で役に立つことは、ほとんどゼロです。
想像してください。
漫才をしているときに、
どちらか一方が約束と違うことを言ったらどうなりますか?
予想していないことを急に言われた相方は
どう反応すればいいか分からずに困ってしまいますよね。
英会話フレーズを覚えても、そういうことになります。
理由3:相手の言うことを聞き取れない
英会話フレーズの練習をするときには
たいていは英語オーディオを聞いて練習するはずです。
それなら、リスニングが上達して
英語を聞き取れるようになると思いますよね。
でも、なかなかそう上手くはいかないんです。
決まり切ったフレーズだけは聴き取れるようになりますが
どんな言葉が飛び出すか分からない自由な会話では
相手の言うことを聞き取ることができません。
その理由は、分かりきったフレーズを聴く練習しかしないからです。
リスニングができるようになるには、
まったく予想していないことを急に言われても
理解できるように練習する必要があります。
でも、英会話フレーズのオーディオを聞くだけでは
そのためのリスニング力は身に付きません。
詳しくは、『英語のシャワーはもう古い!リスニング力を確実に鍛える方法』を読んでください。
英会話で使えるようにフレーズを覚える方法
ここまで説明したように、以下の理由から、
英会話フレーズをいくら暗記しても英語を話せるようにはなりません。
理由1:英会話フレーズは応用が利かない
理由2:英会話フレーズ教材のとおりに会話は進まない
理由3:相手の言うことを聞き取れない
では、どのように勉強すれば英語を話せるようになるかというと
英会話フレーズをそのまま暗記するのではなく
フレーズの単語を入れ替えながら、たくさんの英文を作ることです。
英会話フレーズをそのまま覚えても、
ちょっと状況が変わるだけで使えなくなります。
でも、単語をいろいろ入れ替えて練習しておけば
状況に応じて、言いたいことを言えるようになります。
ぜひ、今日から英会話の練習に取り入れてください。
英語メール講座 (無料) では、社会人が英会話を独学して最短距離で身に付けるための方法、ブログより面白くて、ためになる方法を配信しています。 ⇒ こちらから『英語メール講座』 (無料)に参加してください。 |