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英語を身につけて自由に話したり
書いたりできるようになるには
正しい方法と順序で勉強することが大切です。
そして最初のステップは、
中学で習う文法の基礎を理解することです。
「文法なんか必要ない。」
と言っている教材もありますが、それは違います。
確かに、文法を知らなくても
「私は日本から来ました。」
とか
「私の父は、貿易会社で働いています。」
のような短い英文は、単語を知ってさえいれば言えるし
聞いたときには理解できます。
でも、
「私は、日本の伝統文化である歌舞伎を広めるために日本から来ました。」
とか
「私の父は、日本にリンゴやオレンジを輸入する貿易会社で働いています。」
のような英文は、文法を知らなければ言えるようにならないし
英語で話されるのを聞いても理解できません。
だから、最初のステップで基礎文法を勉強することが大切です。
こういう話をすると、
「英文法はどれくらい勉強すれば十分ですか？」
という質問が届きます。
最初に結論を言ってしまうと、
「必要な文法は、あなたが英語で何をしたいかによって違う。」
ということです。
英語・英会話を勉強する目的は、
- 海外旅行を楽しみたい
- 留学・ワーキングホリデーに行きたい
- TOEICで高得点をとりたい
- 仕事で外国の取引先とやり取りしたい
- 通訳や翻訳など英語のプロになりたい
など、人それぞれです。
それぞれの目的によって、
どれくらい文法を勉強するべきかも違ってきます。
それでは、目的ごとに順に考えてみます。
海外旅行を楽しみたい
食事やショッピングをするだけなら
ほとんど文法を勉強する必要はありません。
ホテルやレストランでのお決まり会話を覚えておけば
ほとんどの状況を切り抜けられます。
相手の言っている英語が分からなければ紙に書いてもらい、
知らない単語は電子辞書で調べたら大丈夫です。
ただ、個人旅行を楽しんだり
現地の人と簡単な会話をしたいというなら
中学で習う英文法は必要です。
留学・ワーキングホリデーに行きたい
「日本人だけとしか付き合わない。」
という人以外は、中学レベルの文法を見直してください。
中学生のときはずいぶん難しく感じましたが
大人になってから文法を見直せば、
以前より簡単に理解できるはずです。
ポイントは、文法をすべて暗記する必要はないということです。
一通り理解したらOKです。
基本的な文法を理解したら
一人英会話や英文日記でアウトプットの練習をしましょう。
一人練習については、「リスニングはできるのに、英語をぜんぜん話せない理由」
で説明しています。
TOEICで高得点をとりたい
書店に行けば、目標とするスコア別に参考書があるので
あなたに合った参考書・問題集を選びましょう。
それだけです。
ただし、覚えておいてください。
TOEICで高得点をとっても英語を話せるようにならないし、
英文を書けるようにもなりません。
あくまで、試験の点数が上がるだけです。
仕事で外国の取引先とやり取りしたい
意外にも、中学で習うレベルの文法で十分です。
基本的な文法を使いこなせれば
コミュニケーションは、ほぼ問題なくできるからです。
一通り文法を勉強したら、
仕事に必要な単語や表現を使って英作文をしたり、
一人英会話を練習したりします。
ある程度、言いたいことを英語で表現できるようになったら
ネイティブの個人レッスンを受けるのもいいですね。
通訳や翻訳など英語のプロになりたい
まずは、高校レベルの文法を身につけます。
後は、分からない英文に出会ったときに
文法書で調べます。
学者になるわけではないので
最初から難しい文法を勉強しまくるより
分からないところだけ勉強するほうが効率的です。
まとめ
ここまで読めば分かると思いますが、
ほとんどの場合、中学で習うレベルの文法で十分です。
仕事などで英語を使うにしても
中学レベルの文法 + 仕事で使う単語や表現
で問題なくコミュニケーションできます。
そして、英語のプロになるなら高校生レベルです。
つまり、
「そんなに気合いを入れて
文法ばかり勉強しなくても大丈夫！」
ということです
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－戸田亮
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