前回、仕事やプライベートでは、意外にも読解力が求められることが多いということをお話ししました。
読解力というと、受験英語の難しい「長文読解」を想像して、どうしても拒否反応が出てしまう人が多いみたいですね。
でも、実生活で必要な読解力というのは受験に出てくるような難解な英語ではないんですね。
もっと生活に密着した分かりやすい英語です。
たとえば、ショッピングサイトの商品説明なんていうのは、難しいことを書いていると商品が売れなくなるので誰でも理解できるように分かりやすく書かれています。
また、小説や英字新聞なんかも、平均的な英語力の人がスイスイ読めないと売れなくなるので、分かりやすい言葉で書かれています。
だから、受験生をふるいにかけるために作られた受験英語の難解な長文問題なんかよりずっと読みやすく書かれています。
だから、「現実世界の長文、恐るるに足らず」です。
英文を読むことで、リスニングが上達するし、英会話も上達するという話をしましたよね。
⇒ えっ、本当?リスニングが上達する意外な勉強法
⇒ 英語のリーディングを練習すると英会話が上達する理由
⇒ 英語はリーディングができればグングン伸びる理由
だから、「英文を読む」という方法を、ぜひ毎日の勉強に取り入れてほしいと思います。
■英語の長文をスイスイ読めるようになる4つのコツ
では、英語のウェブサイトやカタログ、パンフレット、ビジネス文書、英字新聞など、英語の長文を
スラスラ読めるようになるためのコツについてお話しします。
英文をスラスラ読めるようになるコツは、
- 興味のある記事を読むこと。
- 少しずつでもいいので、毎日読むこと。
- 同じ話題の記事を読むこと。
- 何度も出てくる単語・表現だけ調べること
です。
▼1.興味のある記事を読むこと。
受験英語や長文問題集に載っている英文だと、興味のある英文ってほとんど載っていないですよね。
実生活に関係ない、何やら難しいことが書かれていたり当たり障りのないことが書かれていたり。
そういう英文って、読むこと自体が苦痛になってしまうので長続きしません。
やはり、実生活に関係している記事、興味のある記事を選ぶのが長続きのポイントです。
▼2.少しずつでもいいので、毎日読むこと。
日曜日に3時間くらい、まとめて読むより、1日15分くらいでもいいので少しずつ読む方が効果があります。
一気にまとめて読んでも疲れるだけで、あまり頭に残らないからです。
それに、1日15分くらいなら習慣にしやすいけど、週に1回3時間とかでは習慣にならないですよね。
▼3.同じ話題の記事を読むこと。
たとえば、料理に興味があるなら料理の英文、スポーツに興味があるならスポーツの英文、政治に興味があるなら政治の英文というように、同じ話題の英文を読みます。
そうすると、その話題でよく使われる単語や表現を自然に覚えることができます。
すると、知らない単語や表現が減っていくので、読めば読むほど、簡単に読めるようになります。
▼4.何度も出てくる単語・表現だけ調べること
知らない単語や表現の意味をぜんぶ調べていたら時間がかかるし面倒なので嫌になってしまいますよね。
だから、何度も出てくる単語・表現だけ意味を調べましょう。
何度も出てくるということは重要ということなので、意味を押さえておけば、英文を読むのがすごく楽になります。
■英文を読む上で大切なこと
英文を読むことで、リスニングが上達したり話題豊富になって会話が上達したりというように、メリットがたくさんあります。
メリットばかりです。
デメリットはというと、オーディオを聞くだけの勉強より「しんどい」ということくらいでしょうか。
でも、この「しんどい」というデメリットも英文を読むのは1日15分くらいというように短い時間に設定してしまうことでほとんど消えてなくなります。
「少しずつでもいいので、毎日読むこと」で話したように、短い時間でもいいので続けることってすごく大切です。
文法や単語など、大切なことはいろいろありますが、英文を読む上で一番大切なことは、「少しずつでもいいので、毎日読むこと」でしょうね。